
骨粗しょう症予防と言うと、まずカルシウムというイメージですよね。
でもフルーツも、骨粗しょう症予防には効果的なのです。
骨粗しょう症予防のためには、骨密度を挙げないといけません。
骨密度は骨の方さを示す値で、単位面積あたりの骨量のこと。
女性は、閉経前後からホルモンバランスが崩れてきて、骨密度が低下していきます。
そのままいくと、骨がスカスカの状態になり、骨折しやすくなってしまいます。
だから、骨密度を高めないといけません。
そのとき、カルシウム以外にもぜひ注目しておきたい。
骨粗しょう症予防のために、牛乳やチーズ、ヨーグルトをよく食べているという方も多いかもしれませんが、それに加えて、果物の摂取もしていきましょう。
ある調査によると、閉経前の女性を調査したところ、フルーツと牛乳の摂取が少ない女性は、摂取量が多い人に比べて骨密度が低いという結果が出ました。
食物繊維、亜鉛、マグネシウム、カリウムの摂取量が多いと、統計的に骨密度が高いという結果も出ています。
フルーツは、それぞれで成分が異なります。
和食におなじみの小魚、乾物ほどにはカルシウムが含まれているわけではありません。
しかしフルーツと骨密度には、関係がありそうです。
そのヒントとして、55歳前後の女性を対象に、レモン摂取と骨密度の関係を調べたある調査が考えられます。
対象を2グル-プに分け、どちらもカルシウムの多い食事をします。
そして、片方のグループには、1日1個のレモンを摂取してみたのです。
ちなみに、1個のレモンには、約5gのクエン酸が含まれています。
3か月後にレモンを摂取しなかったグループの骨密度が0.5%下がりました。
反対に、レモンを摂取したグループは0.7%骨密度が上昇したという結果が出ています。
この結果から、クエン酸にはカルシウムの吸収を助ける効果があるのでは、と言われています。
果物には柑橘系に含まれるクエン酸のほか、ビタミン、マグネシウム、カリウムなどのミネラルが含まれます。
果物を日常的に摂取していると、年齢が高くなっても、骨密度を維持しやすいのではないかということが指摘されています。
だから、骨粗しょう症予防のために、サプリメントで栄養補給を考えるときも、カルシウムだけの単品のサプリメントはおすすめできません。
ビタミンやミネラルも付加されていて、いろいろな栄養素を摂って、相乗効果を期待できるサプリメントを選ぶほうがいいですよ。
クエン酸が豊富な果物は、レモン、オレンジ、ミカン、グレープフルーツなどの柑橘類がまずおすすめ。
ほかにもモモ、パイナップル、プラム、イチゴ、メロン、ナシ、キウイなどもぜひ食べたいです。
どれがいいということではなく、旬の果物を季節ごとに食べるのが、栄養補給に一番役立ちそうです。
今の時代、季節を問わずどんな果物でも食べられますが、たとえばクエン酸接種のために、寒い時期に南国のフルーツを食べても、体を冷やしてしまいやすくなります。
夏には南国系、冬はミカンやリンゴなどの、季節に合ったフルーツを適度に食べるのがおすすめです。
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