
高齢の女性がかかりやすい病気のナンバーワンが骨粗しょう症。
原因は骨密度の低下で、これは若いうちにどれだけ骨密度を増やすための栄養を摂取して、ため込んでおけるかかかっています。
「まだ若いから骨粗しょう症なんて大丈夫」なんて思わないで。
高齢になってから、慌てて骨密度を増やそうと思っても、摂った栄養は体に吸収されずに排出されています。
栄養を吸収できる若いうちにこそ、対策を取っておかないといけないのです。
骨粗しょう症を予防する栄養素をきちんと取るために大切なのが、食生活です。
食生活が乱れていると、骨を形成するカルシウムが不足して、骨量が減ってしまいます。
またそれ以外にも、骨密度にかかわる栄養素、成分がありますから、これらをバランスよく摂取することが大切です。
骨をゲンキにする栄養素についてご紹介します。
★カルシウム
まずはこれ。1日に必要なカルシウム量は600㎎と言われています。
しかし現代の日本人にはやや足りないとも言えます。
そこで、骨粗しょう症の治療ガイドラインでは、1日800㎎の軽いカルシウム摂取を推奨しています。
カルシウムが豊富な食品は小魚、緑黄色野菜、海藻、大豆と大豆加工品、乳製品などですから、これらの食材を積極的に献立に取り入れたいです。
カルシウムの摂取量が減ると、骨粗しょう症の発症リスクが高まるのはもちろんですが、それ以外にも健康リスクが出てきます。
例えば、血液中のカルシウム不足は、副甲状腺ホルモンを分泌させます。
そして骨からカルシウムを溶かして補おうとしてしまうのです。
このときに、血液以外の細胞内にも、余分にカルシウムを取り込むので、体内のカルシウム濃度バランスが偏ってしまいます。
これが高血圧など、さまざまな生活習慣病の原因になってしまうのです。
★ビタミンD
カルシウム摂取の次に必要なのがこれです。
ビタミンDは、体内でのカルシウム吸収を助けるからです。
ビタミンDは白きくらげ、サケ、サンマ、イワシ、干しシイタケなどに豊富に含まれています。
サケやサンマ、イワシを食べれば、カルシウムとビタミンDの両方を摂ることができるのでありがたいですね。
日光に当たると、コレステロールを材料にして、体内でカルシウム合成してくれます。
屋外で日光浴することも、カルシウム摂取には良いのです。
ただしこの季節、紫外線が強いので、適度なUVカットは忘れないようにしましょう。
★コラーゲン
コラーゲンは骨を形成するたんぱく質の1つですから、これも必要。
コラーゲン繊維は骨と骨の間をつなぐ軟骨にも多く含まれています。
クッションとして働いています。
年配の方で、関節痛を抱えている、という方は多いです。
これは骨粗しょう症の他に、コラーゲン繊維が弱ってしまって、クッションの役割を果たせていないからです。
ダイレクトに関節の刺激が骨に伝わって、痛みを引き起こしている状態です。
コラーゲンは鶏肉の手羽先、カレイ、ふかひれに豊富に含まれています。
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